JALの株主優待は安くない?お得な使い方やいつ届くのかまとめてみた

「株主優待=お得」というイメージがありますが、日本航空(JAL)の株主優待については「思ったほど安くならない」「セイバー価格よりも高い」という声を聞いたことがあるかもしれません。

フレックス運賃以外で割引が適用されず、使えないといった声も気になるところ。

そこでこの記事では、JAL株主優待の内容や仕組みを整理しながら、「どう使えば本当にお得になるのか?」を分かりやすく解説していきます。


JAL株主優待とは?基本の仕組みをおさらい

JALの株主優待でメインになるのが、国内線運賃が50%オフになる「株主割引券」です。

株主割引券は無記名式のため、株主本人以外の方も使うことできます。

■ 株主割引券(国内線)の基本ルール

対象路線JALグループの国内全路線
割引内容普通運賃(フレックス)の 50%割引
利用対象誰でも利用可能(株主本人でなくてもOK)
発行時期3月31日・9月30日の株主に対し、それぞれ5月・11月に発行
有効期限約1年半
販売座席数制限あり(便によっては設定がないことも)

「安くない」と言われる理由は?セイバーとの比較

JALの株主優待が「思ったほど安くない」と言われる主な理由をまとめました。

  • 50%の株主割引を使ってもセイバー運賃やセール時と比べて安くない
  • 割引の対象が運賃が高い“フレックス運賃”のみなので使えない

JALの公式サイトで航空券を検索すると、航空券にはスペシャルセイバー、セイバー、フレックスの3タイプがあることがわかります。

スペシャルセイバーは28日前までの予約、セイバーは1日前の予約(対象外路線あり)で、それぞれフレックスの運賃より大幅に安い場合が多いです。

株主優待券はフレックスの運賃にしか使うことができないため、50%の株主優待割引を使ったとしてもスペシャルセイバーやセイバーの料金よりも高くなるケースがあります。

実際に、2025年7月9日の羽田~福岡間のフライトで比較してみました。※2025年6月5日に検索

  • スペシャルセイバー:15,410円
  • セイバー:19,260円
  • フレックス:55,340円(この価格から50%割引なので27,670円)

この検証結果では、スペシャルセイバーが最も安く、フレックス運賃に株主優待の50%割引を適用した場合と比べても約12,000円安くなりました。

この結果からわかるとおり、JALの株主優待はあまりお得ではない、安くないと思う人が多いのは不思議なことではありません。


使い方次第ではお得に!

JALの50%株主優待割引のいちばんのお得ポイントは、予約のキャンセルや変更ができる点です。

スペシャルセーバー、セーバーは変更不可ですが、株主優待割引を使ったの予約は予約の変更ができるため、日程変更の可能性がある方にとっては利用しやすいと思います。

またゴールデンウイークや夏休みシーズンなどの大型連休など、運賃が高くなるタイミングではスペシャルセーバーやセーバーの価格も高くなることがあり、日程によっては株主優待割引で安くなることもあるでしょう。


JAL株主優待券の内容やいつ届くか

JALでは、保有株数に応じて割引券の枚数が変わります。

以下に、最新の情報をもとにまとめた一覧表をご紹介します。

■ JAL 株主優待の内容(2025年版)

保有株式数国内線株主割引券(50%オフ)旅行商品割引発行回数と時期
100株以上年1枚(5月のみ)あり年1回(5月に送付)
200株以上年2枚(5月・11月)あり年2回(5月・11月)

基本的に100株追加されるごとに株主優待割引券(50%割引)が追加されていくので、1,000株保有なら年間10枚もらえます。

1,100株~99,999株までは5枚+1,000株超過分500株ごとに1枚が年2回、100,000株以上は203枚+100,000株超過分 1,000株ごとに1枚が年2回です。

加えて、3年継続保有の株主には追加で株主割引券がもらえます。(保有株数による)

詳しい情報は必ずJALの公式サイトでご確認ください。

旅行商品割引は「JAL株主様専用サイト」で使うことができるもので、国内ダイナミックパッケージ 3%割引、海外ダイナミックパッケージ 3%割引、海外パッケージツアー 8%割引が適用されます。

株主しか見ることができないサイトで、ログインが必要です。


まとめ

JALの株主優待は、確かに「セール価格と比べて安く感じない」場面があります。

しかし、予約の変更が可能なので、使い方次第ではお得に活用ができます。

優待券は本人でなくても利用可能で、旅行好きの方、出張が多い方におすすめです。