在宅時間が増えて、インターネットを利用する機会が増えた人も多いです。
オンライン会議、オンラインゲーム、YouTubeの視聴などネット回線を使用するときに起きる「ラグい」という現象について解説します。
ラグいとはネット回線が低速になって固まること
ラグいとは、ネット回線が低速になって画面が固まることを意味します。
ラグい状態が続くと画面をタッチしても反応せず、ボタンを押しても画面が切り替わりません。
ずっと同じ画面になってしまうんです。
こういった現象を経験された方も多いでしょう。
ネット回線が低速になるとパソコンやスマホ等でデータを処理できず、画面が固まってしまうのです。
ラグいはタイムラグが由来の言葉
ラグいのラグは、タイムラグのラグです。
ネット回線を使用しているときに生じるタイムラグのことを指します。
タイムラグとは、実際よりも時間がずれてしまっている現象のことです。
タイムラグを短縮したネット用語が「ラグい」になります。
衛星中継で起きるラグい
テレビ放送で海外と中継を結ぶときに、日本にいるアナウンサーと海外にいる記者とのやり取りがスムーズにいかないことがよくあります。
日本にいるアナウンサーが質問を投げかけても、海外にいる記者の返答が数秒遅れる現象が生じていたのです。
これは日本でアナウンサーが発した音声が、ネット回線を通して海外の記者の元に届くまでにタイムラグがあるために起きる現象です。
今はネット技術が発達して衛星中継で生じるラグも少なくなりましたが、昔はかなりのラグがありました。
衛星中継はラグいの元祖だと言えます。
オンラインゲームがラグい
ラグいという表現が使われることがいちばん多い状況は、オンラインゲームをしているときです。
オンラインゲームでは膨大な通信量を消費するため、データの読み込みに時間がかかります。
通信速度が遅いと読み込みに時間がかかり、結果としてラグが生じるのです。
オンラインゲームでラグい現象が起きると、ゲームの勝敗を左右します。
自分の画面が固まっている間にもゲームが進んでしまい、操作ミスによって負けてしまうことがあるからです。
ラグが起きやすいゲームにはレーシングゲーム、RPGなどがあります。
ZOOM(オンライン会議)がラグい
オンライン会議システムのZOOMでは、ラグいという現象が発生することがあります。
ネット回線のスピードが一時的に低下したときに、画面が固まって動かなくなったり、画面がスローモーションのようになったりします。
一度ラグい現象がおきたときに戻るまでには時間がかかります。
ZOOMの場合、一旦退出してもう一度入りなおせばラグい状況が改善されることが多いです。
それでも改善しない場合、契約しているネット回線の上限速度が低いことが考えられます。
YouTubeがラグい
通信速度が制限されると、YouTubeでもラグいという現象が起きます。
YouTubeで高解像度の動画を見るには多くの通信量が必要ですが、ネット回線の速度が制限されていると読み込みに時間がかかります。
YouTubeで読み込み中マーク(進捗インジケータ)がグルグル回っているだけで、動画が一切映らなくなる現象のこともラグいと表現することが可能です。
ラグい状況を改善する方法
ラグを防ぐ方法は2つあります。
・高スペックのパソコンを利用する
・ネット回線契約を切り替える
高スペックのパソコンを利用する
処理性能の高いパソコンを利用すれば、ラグの発生を防げます。
処理性能が高いパソコンではデータ処理にかかる時間を短縮できるため、ラグが生じるリスクが下がるのです。
高性能のCPUを搭載したパソコン、オンラインゲーム専用のゲーミングパソコンを利用することでネットを快適に利用できます。
ネット回線契約を切り替える
ネット回線の契約をアップグレードし、速度制限のないものに替えることでラグを防げます。
特におすすめなのが、光回線の利用です。
光回線は電話回線を利用するADSLと比べ、20倍通信速度が速いといわれています。
※光回線の最高速度が上下共に1Gbpsであるのに対し、ADSLでは上り12.5Mbps、下り50.5Mbpsです。
光回線を利用したり、速度制限のないプランに変えたりすることでラグを最小限に抑えることができます。